date:2007.12/4

昨日ニュースで「山間部は降雪1センチ…」とかなんとか言っていたので、ちょっと心配していたのだけれど、どうやら雨どまり。でも、さすがに気温は低い。そして暗い。午前中は、とんとこ仕事が進みうれしい。お昼。おにぎりを食べたあと、車を走らせ、近くの書店にぶらり途中下車。なにかないかとウロウロしていたらば、ケルアック『オン・ザ・ロード』の新訳版が1冊だけ置いてあった、エメラルドのカヴァーがカッコイイ。2600円。財布の中には3000円しかなかったけれど、どうしても買わずにおれない気分になり、即購入を決意。だって、この本との出会いは、ぼくの重要なターニングポイントだったから。学生時代、いつもカバンの中にはこの本(か、森山大道『犬の記憶』)が入っていた。この本を読んでからから、写真へ興味がわいてきたし、ジャズを聴くようになったし、文学を読むようになったし、そのほかのいろんな場所(分野)へその日の気分でさっとアクセスできるようになった(逆にいうと、かなりアバウトな性格になったということかも)。もちろん、いくつかの旅にも出た。つまり、そんないろんな要素が、この作品の中に、行き当たりばったりな登場人物たちの肉体を通したかたちで堂々と提示されているのだ。そんな作品を小脇にはさんで、雨の中、駐車場に停めてある車まで走るだけで気持ちがはずむ。ぼくの気分なんて、じつに単純なものだと思う。夜はテレヴィドラマ、『有閑倶楽部』を見る。そのあとはずっと読書。もちろん、買ったばかりの『オン・ザ・ロード』を。