date:2008.9/23

起きて犬と遊ぶ。おはぎ作りの手伝いをする。そしたら犬走りのところまで愛犬が寄ってきて、ヨダレをダラダラ。「ないよ、あげないよ」とずっと言っていると、ようやく納得したみたいで、渋々日陰へと戻っていった。買ったきり読むことのなかった雑誌をチェック。午後からは部屋でずっとDVDを観る。まずは本多猪四郎監督の『美女と液体人間』。オープニングの緊張感はさすが。途中、少し展開が停滞ぎみだったけど、最後のド迫力の炎は凄かった。『ボルケーノ』をヒッチコック・タッチで描いたと言いたい感じ。つづいて、ジャック・カーディフ監督の『あの胸にもういちど』。以前、[M]さんに教えていただいてからずっと観たかったのだけど、ようやく実現。ある女性が愛人の元へ向かうためバイクをかっ飛ばしていく話。というと、すごくシンプルに聞こえるけど、描き方は全然シンプルじゃない。むしろサイケデリック。しかもムリヤリ。映画も面白いけど、音楽や若かりし日のマリアンヌ・フェイスフルが非常に魅力的。そして次に、『モード・イン・フランス』。ウィリアム・クラインの撮った映画には興味があったけど、モードには興味はない自分。ついていけるのかしらん。と思っていたけど、そこそこ楽しむ。夕食後に、ぼんやりとテレヴィを見たのち、本日ラストのDVD鑑賞。ルイ・マル監督の『地下鉄のザジ』。お洒落ではあるけど、面白いかと問われると、どうだろう。そもそもフランスのコメディって下らない印象があるし。そう思っていたけど、ジャズが流れ、テンポ・アップしている間のマジカルな追いかけっこに心が躍る。夜のパリも美しい。ラストのスタジオが見えるくらいまでセットをめちゃくちゃに破壊し、カメラマンを担ぎ上げたりする演出には参った。なにより、無茶で大変そうな撮影を軽やかに見せているのがいい。