date:2009.1/12

朝から雪がしんしんと降り注いでいる。けっこう積もってもいるし、寒いのできょうは外出しないことに決め、部屋でヴィデオを観ることに。といっても見たのは映画ではなく、年末にあったM-1の決勝の様子なのだけど。感想はここには書きません。タイムリーは話題でもないし。そのあとは、やはり映画を観たくなりツァイ・ミンリャン監督の『HOLE』をヴィデオで。暗くジメジメしたどぎついヴィジュアルとサイレントに近い手触りの演出、そして独特の題材によって、けっして幸せにはならないけれど、大いに観たい気持ちにさせられるツァイ監督。これもまたそういう作品のひとつ。彼のフィルモグラフィーには、その作風ゆえに、ちょっと耐えられない作品もあるのだけど、これは楽しめました。ちょっぴり黒沢清監督に近いタッチに感じられたのは気のせいでしょうか。夜も見たいテレヴィがなかったので、もう1本。ジョゼ・ジョバンニ監督の『暗黒街のふたり』。これは前半の美しすぎる展開がひじょうに感動的。しかし、中盤に登場する刑事が中心となってからは本当にムカムカさせられっぱなしで。まあ、それは本作にとって、成功を意味するのだけれど。後半の裁判からは劇的なことなんて何ひとつ起こらないのにラストの視線の交錯だけでひじょうに満足。キャスティングもバッチリ。寝るまえに、ある人にお手紙を書く。