date:2009.2/11

午後からDVDで『スナッフ』という映画を観る。監督の名前を記さなかったのは、本作にかかわった人のクレジットがある理由から一切記載されていないから。これがウワサに違わぬやるせなさ。それなりにキレイな女優は出演しているし、ふつうなら盛り上がりそうなシーンも配置されているのに、この出来はどういうことだろう。でもこの感じ、ひょっとするとデヴィッド・リンチ好きには受け止められるのでは。そのあと、JMくんのCDショップへDVDを売りに。そのお金のほとんどをその場で使う。全て7インチ。朝丘雪路『いつもなら』、安倍律子『愛のきずな』、大滝詠一『さらばシベリア鉄道』、太田裕美『しあわせ未満』、金井克子『他人の関係』、かまやつひろし『我が良き友よ』、菊池桃子『BROKEN SUNSET』、キャンディーズ『わな』、斉藤由貴『初戀』、沢田研二『麗人』、夏木マリ『夏のせいかしら』、ザ・ピーナッツ『大阪の女』、日吉ミミ『男と女のお話』、和田弘とマヒナ・スターズ『お座敷小唄』、サウンドトラック『ブーベの恋人/刑事 死ぬ程愛して/ヘッドライト』、『禁じられた恋の島』、『さすらいの口笛 ニュー・スクリーン・テーマ・ベスト4』、それと『エル・クンバンチェロ ベスト・オブ・ラテン』。せっかく富山まで足を運んだのだから、ともう一軒。ボン・ディスコス、という南米音楽のセレクト・ショップ。初めて行くお店。すこし迷った末にたどり着くと「30分で戻ります」という書置きがあり、扉が閉まっている。総曲輪で時間をつぶしたのち再度。今度は店主がいらっしゃって、中へ入ることに。やはり全く知らないレコードやCD、そしてすこしのカセット・テープが並んでいて、見ているだけでも楽しい。とはいえ、どれが良いのか検討もつかないし、どんな音楽が聴きたいのかを表す言葉も持ち合わせていないので、ひたすらジャケットを閲覧するばかり。そんなとき、ふいに店内に響き渡ったピアノの音色に吸い寄せられる。メロウなときも、激しいときも、一音一音跳ねるような響きを持つピアニスト。店主に訊ね、その作品を購入する。horacio larumbe『una noche en rosario』という作品。もうひとつ。アルゼンチンの棚に名前が多く見られたastor piazzollaというアーティスト。どうしても気になり、店主に1枚チョイスしてもらうことに。『edicion eritica』というクァルテットでのアルゼンチン・タンゴ作品。帰りの車中も、部屋でも、ずっとそれを聴く。また近いうちに行きたいお店、また近いうちに欲しい音楽。