date:2009.4/29

本日は休みなので、ベッドに寝転がり、DVDでブライアン・デ・パルマ悪魔のシスター』。1973年。またもや「覗きモノ」で、ああ、やはり、となっていたのだけど。フリークという存在でこういう奇妙な世界を演出するのはズルイとも思った。あの夢の中で、白いタイツを纏ってステップを踏む3人組とか。電話を掛けようとしたら突然騒ぎ出す女性とか。でも、それでこそデ・パルマ、と思わなくもない。昼食後、すぐに着替え外出。シアター大都会で、クリント・イーストウッドグラン・トリノ』を観る。これを観て思ったのは、いままでたっぷりと時間はあったのに、自分は寄り道しすぎてこの映画に間に合わなかった、ということ。あの「文學界」の鼎談がそんなことを思わせる。それにしても、本当に感動的な映画。間違いなく今年富山で公開される映画では3本の指に入る傑作。最近、ドライアイ気味だったのだけれど、床屋で髭剃りを頼むのシーンのイーストウッドの表情で泣いてしまった。そのあと射水の明文堂で、改めて「文學界」の鼎談を立ち読み。夜はDVDで、オーソン・ウェルズ黒い罠』を観る。1958年。これが本当に、本当に素晴らしすぎる1本。オープニングの魅力溢れる長回しから、もうすでに虜になっていまう。その後の暗闇と点滅する明かり、そしてヘンリー・マンシーニの音楽が掛かる空間で、圧倒的な映像と早すぎる展開。美しすぎるジャネット・リー。そしてウェルズの死に様。クールでもあり、お洒落でもある、大好きな作品。