date:2009.5/26

お昼休み、暇だし天気も良かったので、車を走らせN書店へ。阿久悠『歌謡曲の時代—歌もよう人もよう』、小林信彦『本音を申せば』、『昭和のまぼろし—本音を申せば2』、豊島ミホ『日傘のお兄さん』を購入する。最近、購入したうちの半分も読んでいないのに、次から次へと本を買ってしまう。でも、これはいずれ読むのだし、と自分に言い聞かせて。仕事は地味な作業にひたすら耐えるのみ。こんな期間もある、仕方ない。22時からはドラマ『白い春』を。そのあと、 内田百間百鬼園随筆』を読み始めたのだけど、この本、じつに面白い。これだけ達意の文章であるにも関わらず、書くのは面倒だ、とか、手は書くためにあるのではないような気がする、とかぼやいていたり。もともとの性格、プラス、巧さ故の面倒臭さ、というのもあるのだろうなあ。油断していると、思わぬ思考や行動、目撃した出来事に、プッと吹き出さずにはいられない、そんな魅力的、かつ理想的な随筆だと思う。芥川龍之介が描いたカヴァーのイラストも、とってもユニーク。これからチビチビと読み進めるのが楽しみな1冊。

百鬼園随筆 (新潮文庫)

百鬼園随筆 (新潮文庫)