date:2007.6/24

当然筋肉痛。階段をぎこちなく降りて食事する。耳はずっとキーンって鳴り響いたまま。テレヴィを見て、そのあと、デニス・ホッパー監督の『チェイサーズ』を鑑賞。これぞアメリカのポップ映画って感じでテンション上がる。グラマーな美女に惹かれて男の人生が変わる話ってのはイイ。車が山のモニュメントを駆け上がったり、男2人が殴り合いしたりと、見所たくさん。まあ、いろいろあったけどオール・オッケーなエンディングもステキです。『リビドー・ガールズ』を読む。真魚八重子さんが、オススメ作品を紹介していたのだけれど、本当にロマンポルノに魅せられている人の書き方。ひとつの作品から、いろんな人の名前や時代の空気が語られて、それがまた次の作品へと続いていく。ぼくも、ロマンポルノに興味が湧いてきました。座談会も面白い。次回があるなら、もっとロング・ヴァージョンで読みたい。昨日買ったジェス・フランコ監督『Venus in Furs』もさっそく鑑賞する。輸入DVDのため字幕なし。しかし、これも素晴らしい。裸に毛皮のコートを纏い相手を追い込む女性。カッコいい。目的を達成したあとの音楽、そしてコートを引きずりながら立ち去る姿。激クール。夢の中で女性が誘われるままレズ行為を始めた途端、唐突に人が集まりだし、顔にペイントしたり枕の羽を降らせたりという意味不明の演出にも感動。ほかにも赤い車で颯爽と逃げるシーンも好き。恋人リタが彼との思い出しかないような空っぽの部屋から彼が寝ている間にこっそりと出て行くシーン。ちょっとウルっとする。いままで、あんまり意識しなかったけれど、よく考えたら言葉わかんなくても洋楽を楽しむことはできるのに、映画でそれができないわけがないのだ。鑑賞後、木野雅之『異形の監督ジェス・フランコ―ユーロ・トラッシュ映画がほこる巨匠のすべて』にて、本作を確認。言われてみれば裸に毛皮の必然性はまったくない。だけど、映画の持つ雰囲気だけで納得させられていた。うーん、これが映画的ってことなのでしょうか。うーん、すごい。