date:2007.12/23

午後。やることもないしヴィデオでも観ようと、部屋の隅っこにたまっているヴィデオの山をあさり、クレール・ドゥニ『ネネットとボニ』を。『パリ、18区、夜。』も観たけれど、まったく意味がわからなかった自分。この作品に反応できるか心配ではあったけれど、こっちのほうがわかりやすかったような。妄想ばかりをノートに記して実際には行動せず苛々悶々とする日々をおくる兄をみた瞬間にビビッときた。あの、さいごのほうでのピザ生地のこねかたとか、そうとうよかった。ぼくはといえば、その兄の憧れであったパン屋の奥さんの唐突なワキ毛にたじろいでしまったのだけれど、フランス女性ってそういうものなのだろうか。夜にはテレヴィでやっていた生野慈朗『手紙』を。途中からお風呂に入ってしまったため、吹石一恵が部屋を出て行ってしまうシーンまでとラストしか観ることができず、物語のすべてを把握していないのだけど、なぜ歌手でも役者でもなく、お笑いの道だったのか。笑いの中で涙を誘うこと。これも重要な要素のひとつだと思うのだけれど、どうでしょう。