date:2008.1/26

朝方、地震。けっこう揺れたけど、寝ぼけていたためにそのことすらも忘れ、すぐにまた眠る。起きてすぐに『ランド・オブ・プレンティ』の続きを。この作品は劇場でも観たし、レンタルでも何回か観ている大好きな作品。でも何回観ても、やっぱり憶えていないシーンというのがあって今回もいろんなことを気づかされる。午後からもダラダラとしながらDVD鑑賞。さっそくヴェラ・ヒティロヴァ『ひなぎく』を観る。女の子の映画と聞いていたのに爆発するオープニングに少し驚かされる。最初は女の子があんまりカワイク見えなくて、なんだかなあという感じだったんだけど、時間と共に乗れるようになってきた。部屋の中で紙を燃やしながらソーセージを焼いたり、シーツをハサミで切っているうちにお互いを切りはじめ仕舞には空間そのものをバラバラにしてしまったり。騙した老人との電車での一幕や党のパーティーのために用意された豪勢な料理をメチャクチャにするシーンなんて最高。それって実験的なことを確信犯的なお茶目さによってポップにコーティングしていたのがよかったからだと思う。そのあとはまただらりと怠ける。夜はレイトショーでティム・バートン『スウィニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』を観るために高岡TOHOプレックスへ。思ったよりも人がいなくて快適々々。そして、作品にも満足。途中、最後列の隅で観ていた女子が鼾をかき始めたので驚いたけれど、すぐに友人に起こされたみたいで大事にはいたらず。それにしてもこの作品はなんて魅力的なんだろう。モノトーンの街並の中で光り輝く銀のカミソリとそれによって繰り返される職人的な殺人、そして血しぶき。それがなんとも美しい。街を歩く人々を眺めながら、その職業をパイにしたときの味を想像するシーンの奇妙な熱度。ヘレナ・ボナム=カーターが語ってみせる、あくまで紛い物でしかない夢の世界の哀しさ。ラストの、絶望のあまりに優雅にダンスしてみせるあたり。音楽とのシンクロ率ともあいまって、ちょっとロマンティックすぎやしないか、と思いながらもやっぱり最高。公開終了までにもう一度観ておきたい。鑑賞後、外へ出るとうっすらと雪景色。車のドアが開かず。少し強く引いたら難なくあいたのでほっとする。帰宅し、テレヴィをつけるとスティーヴン・ソマーズザ・グリード』をやっている。これは何度かテレヴィで観たことがあるけれど、けっこう面白い作品だと思う。怪物パニックものに期待するシチュエーションは満たされている、かと。