date:2008.4/20

起きたらもう九時すぎててシネモンドのオリヴェイラ特集には間に合いそうにない。何たる不覚。とヘコむかと思ったら、どこかでそうなることを予想していたのか、それほどのショックはなく、当然のこととばかりにDVD観だす。クレイグ・ブリュワーブラック・スネーク・モーン』というやつ。この監督、少しまえに観て泣いた『ハッスル&フロウ』の監督なんだよねー。パッケージから察するに監禁モノなのかなあ、なんて思っていたら、たしかにそうではあるんだけど、ぜんぜん違う。前作はヒップ・ホップだったけれども、今度はなんとブルースだ。またまた泣いた。感動した。素晴らしい。サミュエル・L・ジャクソンがブルースをかなでるシーンは全部素晴らしい。そして窓から降り注ぐ光の中でクリスティーナ・リッチがギターをひいてみるシーン。そのときの「太陽が輝いてるから(ギターを)ひけるかと思って」というセリフに胸をうたれた。そんな考え方があったとは! すぐさま青空の下に駆け出して、犬と遊んだ。写真を撮った。本を読んだ。なんか晴れ々々とした気分になった。午後からはシネモンドで『夜顔』を、観に行かなかったかわりに部屋でルイス・ブニュエル『昼顔』を観る。オープニングでなにやら口論の末に馬車から降ろされたカトリーヌ・ドヌーヴが引きずられていくときの脚のカットを観たとき「ああ、やっぱり傑作だあ」と身震いした。そして実際、傑作だ。ツタヤでDVDの返却をしたのち、どこかへ行こうかとも考えたけれども、そういえば家に誰もいないのだし帰って留守番していたほうがいいのかもと思い帰宅。そしたらすでに祖父母が帰っていた。また出かけるのもなんだか億劫になってしまって、しかたがないので犬の散歩へ。コイツとの距離がどんどん縮んでいるような気がする。夕食は焼きそば。団子のような弾力を備えていている焼きそば。夜はテレヴィ堂本兄弟』にパフュームが出演するというのでチェック。そうしているうちに『ミュージック・ラヴァー』に木村カエラさんが登場していたので交互に見ることにする。そのあとは金原ひとみさんの短編『星へ落ちる』より「僕のスープ」を読む。