date:2008.5/19

やっぱり昨夜は眠るキッカケがつかめなくて、それでもムリヤリ寝ることには成功したのだけど熟睡とはいかず目覚めが最悪。そんな朝は空がたしか青かった気がするけど、それもどうやら昼までらしく、休憩時間にツタヤへ返却しに行った直後にはすでにくもり空にかわってしまっていたし、不気味な音を立てながら風がふくようになった。仕事中はずっと眼が痛くてしょぼしょぼ。たぶんこれはリンチの映画に集中しすぎたのが原因だと思うけどたんなる寝不足の可能性も大。そんなわけで坦々と作業に徹する。帰りには、かるい雨のなか文苑堂に寄り、注文していた『シックスティーズ・マガジン』と『スティール・ボール・ラン』の十五巻を購入する。晩ごはん食べながらテレヴィ見てたらCMで、もうすぐそこまで来ている舞台『空中ブランコ』富山公演を宣伝していて、ぼくもそれ行きたい気持ちはあったのだけど、サトエリみたい度と宮迫みたくない度では後者のほうが数値が高いので断念した次第。でも、けっこうチケット売れてるんですね。寝るまえにはまたDVDを観る。今週はB級サスペンスをチョイスしてきたつもりでそのなかからジェイク・トレム『ルーム』を観はじめたのだけど、ずっと貧困な画面の連鎖がつづくばかりでほんとにイライラしてきたので三〇分でやめてラストまで早送りしながら見ることに。たぶん、性倒錯者かなんかの話なのだろうけど、画面はあいかわらずそのままでB級にまでも到達していない。このままでは納得がいかなかったので、すぐにDVDをチェンジ。それでエド・ウッド『怪物の花嫁』を観はじめたら、これがかなり面白かった。役者陣に、この映画をすこしでもいいものにしようという意志が感じられた。だって動かない巨大なタコのハリボテの脚をじぶんでじぶんに絡み付けながら助けを求めるシーンがあったりするのだ。チープなものをスペクタクルにみせるために大げさに演出を施した結果、よけいにチープになってしまうということ。そこにハッタリの美学を見た。ベラ・ルゴシのアップや表情の変化はかなりリンチに影響を与えているんだなとも思った。そのあと『シックスティーズ・マガジン』をちらりと眺めていたらブラッド・レッド・シューズが六〇年代ファッションに包まれていて、すごくカワイイことになっていた。