date:2008.6/1

午前中は泥のように眠り、本格的に活動し始めたときにはすでに昼食の時間。食べ終わり、すこし休んだのち、祖父のお見舞いに。じつはすこし前に脳梗塞で病院へ運ばれたのだ。幸い、軽いものだったらしいのでホッとしているのだけど(でも半身の麻痺は残るとのこと)。行ってみると、思ったよりも顔色がいいので一安心。向かいのベッドの患者さんが「昨日、バレーボール見ながら楽しそうにしてたよ」と言ってたし。家でテレヴィを見ていると、どっか出かけたいなあという気持ちがフツフツとわいてきたので外出することに。といってもイオン高岡なんだけど。あまりお金もないので文庫本を探そうかと思っていると、どうやら本日は映画が千円で観られるらしかったので、チケットを購入してから本屋へ。『ロベルトは今夜』(ピエール・クロソウスキー)、『血と暴力の国』(コーマック・マッカーシー)、『813』(モーリス・ルブラン)の三冊を購入し、いざ映画へ。『僕の彼女はサイボーグ』(クァク・ジェヨン)を観る。二人組の男女ばかりのなか、ただ一人でぽつねんと座っているのはちょっと居心地が悪かった。そしてこの映画。綾瀬はるか小出恵介も頑張っているけど作品じたいは普通にダメな感じなのかなと思っていたら、どうやら違ったようで。ていうか、面白いとかつまらないとかそういった次元を遥かに超えて、ただただ途方に暮れるばかりだった。夕食後、NTくんに呼び出され、祭りの打合せにすこしだけ参加。帰宅し、『スプレンドール』(エットーレ・スコラ)をヴィデオにて。あくまでも映画館を中心とした物語で、たしかに地味で語り口もすこしわかりにくいかもしれないけど、感動した。映画開始時に響き渡る感嘆の声や「素晴らしき哉、人生!」上映時のマストロヤンニの涙、フィナーレに起こる奇跡などもそうだけど、マッシモ・トロイージ演じる映画技師の「あんたらは全部もってるから映画館に来ないんだ」というセリフに心を打たれた。そうか、ぼくは何も持っていないから映画館に行くようになったのか。たしかにそうかもなあ。