date:2008.11/22

午後からDVDでP・T・アンダーソン監督の『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』を観ようとする。しかし、なぜか部屋のテレヴィの音声が途絶えてしまう。もう寿命なのだろうか。とりあえず部屋を変えて再生。あの分厚い原作は読んでいない。ストーリィ・ラインにはマーティン・スコセッシ監督の『アビエイター』に近いものを感じた。でも、あそこまでド派手なB級映画をやっているわけではなくて、どちらというと地味。というかシンプル。でもそこがイイ。ダニエル・デイ=ルイスポール・ダノに気合が入っていたし、石油発掘作業で吹き上げたガスに引火したときの打楽器が徐々に高まっていく音楽もなかなかいいのでは。って、音楽担当はジョニー・グリーンウッドなんですか。そうですか。そのあとは映画館にでも、と思いながら眠ってしまう。夜、何となく始めた『スーパーマリオブラザーズ3』にハマる。しかし、それではいけない、と思い外出。ファボーレ東宝にて『TOKYO!』を観る。ミシェル・ゴンドリーレオス・カラックスポン・ジュノ、3人の監督が東京を舞台に撮影したオムニバス映画。これを観て感じたのは、並のクリエイターが趣向を凝らしたつもりで東京を表現したくらいでは「世にも奇妙な物語」で終わってしまうということ。もちろん、伊藤歩さんや蒼井優さんといった好きな女優さんが登場すれば、それだけでテンションは上がってしまうのだけど。つまりは、レオス・カラックスだけが限られた制約のなかで(文字通り)自由に暴れまわっていたように思えた。当ブログのタイトルを「MELDE」に変えようかと思うくらい素晴らしかった。