date:2008.12./21

午前中はDVDでジャ・ジャンクー監督『長江哀歌』を観る。ダム建設のために沈み行く運命にある町に訪れた、2人の男女の物語。素晴らしい。映画とは、とりあえず画面の中で起こったことを受け入れることから始めなければならない。そんなことを改めて感じさせられた作品。窓越しに切り取られた町並み。これがスクリーンに映し出された映画になってしまうなんて。そしてペット・ボトルを飲む、というだけの行為すらも見逃せない要素になってしまうなんて。そのあと、例のABSセンサーの交換のため整備工場へ。待ち時間にはずっと読書。15時すぎにはJMくんと外出。金沢でzazen boysのライヴを観るため。開場までしばし時間があったため、ブックオフへ寄り道。書籍が半額だというので、松江哲明著『童貞。をプロファイル』、高橋源一郎著『ぼくがしまうま語をしゃべった頃』、それといくつかのフランス書院文庫を購入する。会場であるAZへ行くと、すでに行列が。ここでこんな光景を見るのは初めて。中でドリンク代を「徴収」されたあと、フロアーへ向かったのだけど、やはりすごい、人、人。どんどん前のほうへ押しやられる。それにしても男性の比率が高い。8:2くらい。実のところ、寝不足と疲労と体調不良でコンディションとしては最悪の状態。だったのだけど。メンバーが登場し「idiot funk」のイントロが鳴った瞬間、そんなことは忘れてしまった。ライヴとはひょっとすると、聴く、とか、感じる、とかよりも、観る、という要素がひじょうに大きなウェイトを占めているのではないか。そんな考えがよぎった。リズムに乗る、というのも確かにあるのだけど、この自作自演の演奏集団の場合、行われているパフォーマンスの呼吸から、片時も目を放してはいけないと思えるような。そんな2時間半だったような。ま、そんなことはどうでもよくて、とにかくzazenサイコー。ラーメンを食べてから帰宅。