date2009.4/12
阿久悠『なぜか売れなかったぼくの愛しい歌』を読了。阿久悠の思惑や期待がうまく世間に浸透しなかった歌たち。たぶんまだまだあるのだろうなあ。解説も素晴らしい。庭で犬と戯れる。けど暖かい陽気のせいか歳のせいか最近少しバテ気味のご様子で全然動こうとしない。エサをちらつかせたとき以外は。選挙カーが何台か大声を張り上げて通り過ぎる。午後は選挙の速報を気にしつつずっと読書。夕方に南博『白鍵と黒鍵の間に ピアニスト・エレジー銀座編』を読了。「プロだったらちゃんとやれ」と「ぼくはここで何をしているのだろう」の間を漂いながらその土地の風土に染まるギリギリの境界で踏みとどまるピアニストの体験記。各エピソードはもちろんのこと変化していく言葉や仕草も非常に楽しめた。何だか外出しないのが物足りなくて夕食後にイオンモール高岡へ。トム・ティクヴァ『ザ・バンク 堕ちた巨像』を観る。オープニングでいきなり男にゲロを吐かせたり美術館の3階から1カットで人を突き落としたりと地味な流れの中で小品な手品を披露しているような。ナオミ・ワッツがあまり活躍しなかったのが残念。彼女のアクションが見たかった。
- 作者: 南博
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2008/05
- メディア: 単行本
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