date:2009.4/21

風の音が煩くて、夜中に何度も目が覚めた。おかげで寝起きはサイアク。風はそとあと幾分落ち着いたのだけど、日差しがすごくて、それを浴びている頬が熱を持って仕方がない。家族が言うには、最近の自分は、首から上だけ日焼けしているらしい。昨年から席が窓際になったのが原因なのだろうけど。何だか、ものすごく不本意な焼け方。そういえば、先日、J.G.バラードが亡くなったのを知った。とはいえ、自分は熱心な読み手ではないのだけど、いつか読みたい作家ランキングの上位には必ず名前があった小説家。これをキッカケに少しずつ読むことが出来れば。夜は音楽を聴きながら、少しだけ読書。ほとんど夜しか音楽を聴いていないので、チョイスも夜向けの作品に偏りがち。先日購入したエドゥアルド・ロヴィーラ・トリオ『tango en la universidad』。舞踏会が終わり、照明も落ちたホールの片隅で、ようやく演奏しはじめる練達なバンドネオン奏者たち。そんなイメージが浮かんだ。闇の中でたしかな振るえを静かに奏でるその刹那、ギラリと鋭い閃光を投げかけ、聞き手を戦慄させるタンゴ。深い夜にのみ姿を現すディスク。